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いちごの妄想小説

不安

火曜日の2限は私の教授はいつも長引くのに
斎藤先輩の教授はいつも早く終わるから教室の入り口まで迎えに来てくれる事が多かったけど
でも今日は私の教授が用事があるのか知らないけど
ピッタリに終わったので先輩を驚かそうとニヤニヤしながら先輩の教室まで急いだ。

入り口で「わ!」と驚かそうと、隠れていると
次々と出てくるのに先輩が出てこない。

あれ?
ここじゃなかったっけな?

そっと中をのぞくと、先輩はきれいな女の子と二人きりで話していた。

「斎藤君、あの先輩と別れたんでしょう?」
「あぁ」
「次の彼女、もういるの?」
「いるよ」

そう言いながら先輩はくすくす笑う。

「え?誰?」
「サークルのダイブツちゃん」
「あの?あの子?」
女の子がなぜかほっとした声を出す。

「そう」
先輩のくすくす笑いはここまで聞こえて私は不安になる。
私はそっと二人に見えないように顔を出して二人を見た。

「えー。なんであの子なの?斎藤君と付き合いたい子なんかたくさんいるのに!」
斎藤先輩は無言で女の子をじっと見つめて
目を細めて笑う。

カッコイイ・・・
不安な気持ちと、カッコいいと思う気持ちが入り交ざる。

「例えば?」
「え?」

そう言いながら立ち上がって、女の子と視線を合わせる。
ゆっくりとその子に近づいてその子の髪を優しくかきあげた。
「俺と付き合いたい子って?例えば?お前?」

私はその様子を息をするのも忘れて見守った。

「う、うん。私とか、どうかな・・・?」

その返事にフッと笑って
今までの空気を断ち切るようにガタガタと音を立ててリュックにモノを詰め込んだ。

「無理。お前、桃花の1/10の魅力もねーわ」

そうセリフを吐いて、機嫌悪そうに教室を出てきた。

「桃花、行くぞ」

私がいたこと、分かってた・・・?

「ったく、無駄な時間取らせやがって。食堂が混むだろうが」

そう言いながら、斎藤先輩は私の手をぎゅっと握って歩き出した。

END*****





Commented by 雪だるま at 2017-03-21 14:06 x
いちごさん、お尋ねします。
斎藤くんとももかは横浜HDじゃないのですか?
柳下くんは出てきましたが。
ツンデレ?の斎藤先輩、会ってみたいわ~♪
ももかは大変だろうけど、幸せだよね。
うらやましいわ❤
Commented by ichigo-ichigo205 at 2017-03-21 15:31
雪だるまちゃん
え?そこ?(笑)
何も考えてないよ~
これから先、必要に迫られて考えるかもしれませんが
不必要な設定は一切考えない事にしています(苦笑)
桃花は自身が思っている以上に愛されてる♪
Commented by 雪だるま at 2017-03-21 20:07 x
いちごさん、妄想が過ぎてしまって、大学生活から社会人に発展し、将来どうなるかまで考えてました(^o^;)
ド天然な桃花と素直になれないドSな斎藤先輩、いいわ~♪
いちごワールドの男たちはどれもステキ!
どれにしようかな🌟神様の言う通り🎵
次も楽しみに待ってま~す(^з^)-☆
Commented by ichigo-ichigo205 at 2017-03-22 10:18
雪だるまちゃん
私の読み手さんの妄想は私を遥かに超えています(笑)
今度妄想大賞の募集でもしようかな~♪
素敵と言っていただけて嬉しいです。
でも、私だったら、斎藤先輩は周りで見ている分には良いけど
桃花にはなりたくないです~(笑)
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by ichigo-ichigo205 | 2017-03-19 01:22 | ・キスの後で… | Comments(4)