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いちごの妄想小説

晴菜×亮①

「純にぃ。私、魔性の女って呼ばれてる・・・」

はぁ?

幼馴染の9歳下の晴菜と付き合って2年。
大学生になった晴菜は相変わらずかわいいけど
相変わらず何を言っているのかよくわからないときが
おにーさんには、ある・・・・

晴菜は相変わらず、俺を「純にぃ」と呼ぶ。
エッチのとき以外は・・・

「どこが魔性だよ?
不思議ちゃんの間違いだろ?」

「何かいった?」

ぎろりと睨まれた目は確かに魔性だ・・・

ただし、怖っっ!って感じの
魔女的な・・・?

「んで?どこが魔性だって?」

頼むから話は手短にな?


今、仕事は新しいプロジェクトがスタートしてすごく忙しい。

それに比べて
大学生になって
合コンの女王の名を返上した晴菜は
暇そうだった。

オレは連日、残業続きで疲れていた体を
今日こそは休めようと
定時で無理やり仕事を切り上げ
飲み会の誘いも断って
帰ってきた。

正確には
晴菜の家にお邪魔しに来た。

「ただいま~」と帰ったオレに
晴菜のおばさんは「お帰り」といい

「今日は純くんの好きなコロッケよ!」

「うわ!マジで?飲み会断って来て良かった~。着替えてきます」

「晴菜も呼んで来て」

という
親子のような会話をし

手を洗った後晴菜の部屋に着替えに来たのに・・・

お帰り。の、前に

「魔性の女宣言」

かよ!!!!


「晴菜。魔性は後じゃだめ?
ご飯出来たって」

「魔性が後回しの訳ないでしょ!」

「晴菜ちゃん・・・コロッケ・・・」


週に2~3日は晴菜の家にお邪魔して
こんな風に夕飯をご馳走になってる。

オレの親は子供は男が二人だから
一人ぐらい帰ってこなくても
気にしないらしい。

ま、居るのは隣ってわかってるから
なおさら何もいわない。

晴菜のおばさんは

「晴菜の猛アタックがやっと効いたのね」

といい

おじさんは、一人っ子の晴菜に甘くて

「どこの誰だか分からないやつと
デートするより純くんのほうがいい」

と、晩酌に誘ってくれる。


たぶん・・・・
世の中の男がうらやましがるほどに
好きなオンナの家族とうまく言ってると思う。


そして、今回も
知らないのはオレだけだった────
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by ichigo-ichigo205 | 2013-10-01 12:11 | ・9歳差のジレンマ | Comments(0)