カテゴリ:・ナイショの恋( 1 )

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ゆい

懸賞 2013年 11月 20日 懸賞

今日はお兄ちゃんが私の買い物に付き合ってくれるって二人で買い物に来た。
連休のショッピングセンターは混雑していて思うように歩けない。

「結衣。て」
「て?」
「ほら。つながないと、お前はぐれる」
「あ・・・・」

差し出されたお兄ちゃんの手を恥ずかしさから一瞬じっと見つめていたら
無理やり私の手を持って歩きだした。

お兄ちゃんと、てぇつないじゃった♪

買い物に付き合ってくれたことよりも。
手をつないだこの行為が私は1番うれしい。
買い物って名目のデートでも。
私はお兄ちゃんが大好き。

誰にも言えないナイショの恋だけど、私はお兄ちゃんの彼女だよね?

「恭平!」

そんな私の考えを遮るようにお兄ちゃんの友達の声がした。
ビクッとなった私は急いでお兄ちゃんとの手を離そうとしたけど
お兄ちゃんはさらにギュッと力を込めて離してくれなかった。
「お兄ちゃ・・・・」

「恭平。結衣ちゃんと買い物か?」
「ああ」

3人いるお友達は前にマックで会った人だ・・・・

「うわ!お前、結衣ちゃんと手、つないでるの?」
「うわ!ほんとだ。妹にお前それはまずいだろ?」

それぞれのお友達に言われた言葉は本当にその通り。
世間では高校生の兄妹は手をつながないよ・・・

「うっせ。結衣が迷子にならないようにだよ」
「うへ~シスコン」

「そうだ。これからカラオケ行かね?優衣菜も来るんだけどさ。
優衣菜、いきなり恭平に別れを切りだされて落ち込んでるぞ?」

優衣菜さん・・・・お兄ちゃんの元カノ?

「だったら、俺が行ったらまずいだろ?」
「いや。感謝されると思う!お前ともう一度話したいらしい」

お兄ちゃん、行かないで。

ぎゅっと握った手に力を入れた。
「パス。俺、話すことねェし。当分恋愛は良いし」
「はぁ~?どうしたんだよ?」
「勿体ねぇ」

「俺、結衣と買い物の途中だから。またな」

そう言って私を引っ張るようにその場を離れた。

「変な奴らにあったからな。アイスでも食べて機嫌直すか?」
お兄ちゃんが手を引っ張るけど
私は気持ちが晴れない。

「お兄ちゃん。優衣菜さんいいの・・・・?」

お兄ちゃんのことは大好き。
誰よりも好き。
お兄ちゃんだろうと好き。

でも、もし、お兄ちゃんに好きな人がいるなら
私たちの関係はいけないと思う。

「結衣。俺は優衣菜のことが好きだったんじゃないんだ。
優衣菜には悪いけど。名前なんだよ」
「名前?」
「ゆいって呼んじゃうんだ」
「・・・・」

「結衣を思って他の女とセックスすると、最中に『ゆい』って呼んじゃうんだ。
無意識なんだけど。だから・・・優衣菜と付き合った」
「お兄ちゃん・・・・」
「優衣菜には悪いと思ってる。けど、どうしようもなかったんだ」
「お兄ちゃん」

「俺たちはたくさんの間違いを犯して今こうやって手をつないでるんだ。
だから。許してほしいとは言わない。
だけど、それでも一緒にいたいんだ」

「うん」

「大好きだよ。結衣」
「私も」

大好き。大好き。
私のお兄ちゃん。





END******
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by ichigo-ichigo205 | 2013-11-20 14:21 | ・ナイショの恋 | Comments(0)