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懸賞 懸賞

キスマーク

懸賞 2018年 11月 07日 懸賞

「見えるところにキスマーク付けるのが好き。
おれのだ~って主張するのが好き」」

大分酔ってるな。コイツ。

3連休の前に同期で飲みに来た。
いい感じに酔いが回ったところでゲンがそんな事を口走った。

「主張しなくても優衣ちゃんはお前のだよ・・・」
俺は呆れてそう言う。

「見えるトコ?大学生じゃあるまいし。お前独占欲の塊だね」
そう呆れて言うのは年上の奥さんのいる森川で
「それだと休日前しかつけられないじゃん。
俺は、見えないところに毎日付けるのが好き」

お前の方がよっぽど独占欲の塊じゃん・・・
社内では秘密にしている結婚を見えないところで主張したいんだろう。

「へぇ。じゃぁ、武田さんの身体のどこかに毎日キスマークが付いてるんだ・・・」

思わず言った俺の感想に
「紗江子さんの身体を想像するなよ!」
と、酔った勢いのまま、結構な力でぶんなぐられた。

「で?金子は?」
「俺?」

「お互いに同じ場所につけ合うのが好き」

「お前が1番ヤラシイわ!」
「本当にな。山口も可哀そうに」

遠距離の俺たちは、2人の時間が終わった後、次に会えるのはずっとずっと先で・・・
2人で会っていた時間を目に見えるもので残せるのがキスマークだ。

「まぁ、でもその気持ちは分かる」
俺と真樹のキスマークの意味を説明していないのに森川は分かる。と言いながら困ったように笑った。

「いっぱいつけてやれ」
冗談めかしてそう言ったゲンも励ますように俺の肩を叩く。

キスマークは「俺のモノ」だっていうシルシ。

だから、お前は俺のモノ―――






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by ichigo-ichigo205 | 2018-11-07 14:58 | ・横浜ホールディング | Comments(2)

武田紗江子健在!!

懸賞 2018年 04月 16日 懸賞

森川の娘の紗弥ちゃんが1歳を迎えたのでいつものようにお祝いにかこつけて飲み会をしようとしたら
「たまには家で飲まないか?」
と森川が誘ってくれた。

1年ぶりに見る武田さんは子供を産んだとは思えないような綺麗さで
秘書課に居た時と同じ笑顔で
「いらっしゃい」
と迎え入れてくれた。

紗弥ちゃんは森川に似ていて
悔しいけど可愛くて
俺も金子もちっちゃい森川にメロメロになった。

遊び疲れたのか、紗弥ちゃんは早く寝入って
俺たち3人は段々と酔って来た。

「紗江子さん。知ってますか?森川モテてますよ」
「あら。そうなの?」

「そうなんですよ。まぁこいつは前からモテてましたけどね」
「余計なこと言うなよ」
「いやいや。俺たちは紗江子さんに報告する義務があるから」

気軽に紗江子さん紗江子さんって呼び過ぎだよ。
と、森川のご機嫌はよろしくなかった。

俺たちはそんな森川が面白くなって
本来なら言わないような細かい事まで紗江子さんに告げ口していた。

「この前のバレンタインだって総務の新人の子が居酒屋でこっそりあげてました」
「あら」
「社食はいつもコイツの周りは女の子なんですよ」
「そうなの?」
「海外の新人で森川のサブになった女の子が可愛いんですけどね」
「うん」
「どうも森川に気があるみたいなんですよね~」
「そんな事ねーよ!」

「そういえば・・・・加藤君、彼女の上野さん。会社で受けたセミナーの後にバーで会って惚れたのよね?」
「・・・・はい?」
「その後に横浜ホールディングが合併の時のプレスリリース等のイメージ戦略を上野さんの会社にお願いするように常務に推薦したのは私よ?」
「え・・・・」
「もちろん初期の窓口は私。先方の担当者を上野さんに指名したのも私よ」
「・・・・」
「確か、それがきっかけで付き合いだしたのよねぇ?」
「・・・・」

「金子君」
「は、い」
「山梨研究所の三田所長はお元気?」
「は、い。元気です」
「そう。私、彼とは同期なんだけどね?」
「・・・・」
「彼、若いのに所長でしょう?」
「そうですね」
「彼が所長になる時にほんの少しだけ貸しがあるの」
「・・・・」
「そのために、三田君がこっちに出てくるといまだにランチに誘ってくれるんだけど」
「・・・・」
「金子君、今度新しい研究プロジェクトのチーフに立候補してるんですって?」
「はい」
「あのプロジェクトのチーフが出来たら業界でも名前が上がるわね~」
「そうです、ね」
「決定権限は・・・確か所長の三田くんよね?」
「そうです」
「ふふふ。頑張ってね」
「・・・・」

「そうだ!2人にお願いがあるの!」
「・・・・なんでしょうか?」
「ツカサは前からモテるし、私が見てもカッコいいわ」
「・・・・はい」
「それとな~くでいいの。ツカサが浮気しないように見張っててね♪」
「・・・・はい」

「あっはっはっは。紗江子さん、俺は絶対に浮気なんかしないよ」
「うん。信じてる」

紗江子さんつえ~・・・
退職してもなお、社内情報把握してるし!
ツテの先が半端ねぇ・・・

俺と金子はそっと目配せをした。


END*****









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by ichigo-ichigo205 | 2018-04-16 14:34 | ・横浜ホールディング | Comments(0)

お中元で~す。ハンコお願いします!

懸賞 2017年 08月 01日 懸賞

毎日暑いですね!
心ばかりのお中元です。お受け取りのサインをお願いします!

雪だるま様、片桐様よりお届けの品とお手紙です。ハンコをお願いします。
「雪だるまちゃん、毎日暑いですが無理していませんか?畑で採れた夏野菜を送ります。
息子君は就職が決まらなければ横浜HDに口利きをしますよ。
では、お時間がある時にでもこちらに遊びにいらして下さい。豪より」

たま様、柳下様よりお届けの品とお手紙です。ハンコをお願いします。
「たまちゃん、毎日暑いけどお元気ですか?無理をしていないといいですが。
横浜の花火大会に弊社も協賛していまして屋形船を出す予定です。
もしよろしければ、船の上から花火をご覧になりませんか?楽しみにしています。柳下より」

小雪様、野口様よりお届けの品とお手紙です。ハンコをお願いします。
「小雪ちゃん、ご無沙汰しておりますがお元気ですが?
いつも気にかけてくださってありがとうございます。こころばかりですが
御影山手のロールケーキを送ります。喜んでいただけたら幸いです。颯太より」

みるきー様、山田様よりお届けの品とお手紙です。ハンコをお願いします。
「みるきーちゃん、暑い夏に負けずに元気にお過ごしですか?
元気にしている貴女は太陽よりもキラキラ輝いている様子が目に浮かびます。
先日宮崎に出張した折、美味しそうなマンゴーがありましたので送らせていただきます。山田より」

HGL様、石島様よりお届けの品とお手紙です。ハンコをお願いします。
「HGLちゃん、先日はレストランで偶然お会いできて嬉しい驚きでした。
弊社のレストランは気に入っていただけましたでしょうか?また足を運んでくだされば幸いです。
ランチのご招待券を送らせていただきます。新作もぜひご賞味ください。石島より」

青空様、矢野様よりお届けの品とお手紙です。ハンコをお願いします。
「青空ちゃん、ご無沙汰しておりますがいかがお過ごしですか?
先日、素敵なパジャマを見つけました。女性に衣類を送るのは失礼かと思いましたが
青空ちゃんにとても似合いそうでしたので。着て頂けたら嬉しいです。純より」

かのこ様、山口様よりお届けの品とお手紙です。ハンコをお願いします。
「かのこちゃん、元気?毎日暑いけど無理すんなよ。夏用のアイピローを送ります。
ジェルで出来ているらしいから冷蔵庫で冷やしてな。あとお揃いの夏用ひんやり抱き枕も。
かのこちゃんは頑張りすぎるから。これで心も癒してくれたら嬉しいな。智樹より」

しょう様、吉野様よりお届けの品とお手紙です。ハンコをお願いします。
「しょうちゃん、日本は暑いでしょうね。日本を思い出す時にしょうちゃんも一緒に思い出します。
UKはもう夏もあっという間に過ぎ去り、秋の気配すらします。
こちらで有名な紅茶を送ります。hotでもiceでも美味しいですよ。ご賞味ください。吉野より」

水城様、楠様よりお届けの品とお手紙です。ハンコをお願いします。
「水城ちゃん、先日映画館でお会いした時はビックリしました。
あの映画館は女性には少し冷房が利きすぎていましたね。近頃公の場ではそんな事が多い気がします。
薄手のストールで素敵なのがありましたので送ります。気に入っていただけたらいいのですが。駿より」

ぷちぷち様、佐藤様よりお届けの品とお手紙です。ハンコをお願いします。
「ぷちぷちちゃん、毎日暑いですね。暑い夏に溶けていませんか?
先日、顧問をしている部活の夏期合宿で沖縄に行って来ました。今年も日焼けで真っ黒です。
パイナップルが美味しそうでしたので送ります。無理しないようにな!佐藤より」

さる先生様、新田様よりお届けの品とお手紙です。ハンコをお願いします。
「さる先生、ご無沙汰しておりますがお元気ですか?先日川崎の風鈴市に行って
さる先生のように爽やかな音を奏でる風鈴を見つけましたので送ります。
この音を聴いた時に真っ先にさる先生を思い出しました。ご笑納ください。新田より」

お―ひら様、小野寺様よりお届けの品とお手紙です。ハンコをお願いします。
「おーひらちゃん、お元気ですか?みなとみらい大ホールでコンサートの開催が決まりました。
チケットをお送りしますので、いらしていただけたら嬉しいです。
最初の曲はお―ひらちゃんのために弾かせていただきます。奏より」

たーたん様、金子様よりお届けの品とお手紙です。ハンコをお願いします。
「たーたんちゃん、毎日暑いですね。少し涼しくなったら山梨の方にもお出かけください。
旬のブドウを送ります。暑さで疲れていると思いますが、ブドウを食べて少しでも元気になってくれたら
嬉しいです。またご飯でも食べに行きましょう。 雅哉より」

小波様、篠塚様よりお届けの品とお手紙です。ハンコをお願いします。
「小波ちゃん、元気ですか?毎日暑いですが、こちらは残業続きでクーラーの当たり過ぎかな…
少し身体が疲れているようです。小波ちゃんは平気かな、なんておせっかいな心配をしています。
弊社で1番人気のワインのセットを送ります。このワインで1日の疲れを癒してくれたら幸いです。篠塚より」

えり様、加藤様よりお届けの品とお手紙です。ハンコをお願いします。
「エリー、貴女の素敵な歌声を聴かない日はありません。毎日お忙しくしているようですね。
先日のコンサートも素敵でした。お忙しいと思い楽屋へのご挨拶は遠慮させていただきました。
その時の感動をバラの花束にかえて贈ります。このバラがエリーの部屋で咲き誇ることを願って。玄より」

*****

いかがでしたか?
楽しんでいただけましたでしょうか?

皆さん、熱中症には気を付けてね~☆





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by ichigo-ichigo205 | 2017-08-01 09:59 | ・横浜ホールディング | Comments(15)

合コン後

懸賞 2017年 06月 12日 懸賞


とあるプロジェクトが終了した日に、それに参加した女子たちから
「このメンバーと一緒に飲み会したい!」と
メンバー表を渡された。

見事に部がバラバラだ・・・
「これ、それぞれに声をかけろって事?」
俺だって暇じゃない。怪訝な顔して断ろうとしたのに
「お願い。こんなこと頼めるの柳下さんしかいないの」
「今回のプロジェクト、私たちも凄く頑張ったの知ってるでしょう?」
「毎日残業続きで本当に疲れたのよ」
「ご褒美があってもいいと思わない?」

確かに彼女たちが頑張っていたのは知ってる。
「でもなぁ~・・・」
このメンバー、俺が集めろって?

「柳下さんだけが頼りなの!」
「・・・・」

説得しましたよ。
集めましたよ。
セッティングしましたよ。
つつがなく飲み会も終了しましたよ。

各部のエリート達をこれでもか?とぜいたくに一堂に集め
楽しく飲んで頂いて宴も終了し帰宅した。

「ただいま~」

帰ると部屋には明かりがついていて、由紀が待っていてくれて
コーヒーを入れてくれた。

「お疲れ様でした」
「ごめんな。頼まれたとはいえ合コンに行っちゃって」

事の経緯は初めから由紀には話していて
「ううん。女子の皆さん楽しんでくれていた?」
「ああ」
「じゃぁ良かった。あの人たちいつも忙しいものね。
たまには素敵な男性たちと楽しく飲みたいよね」
なんて優しく笑う。

「由紀も参加したかった?」
今度こんな飲み会があったら誘ってやろうと聞くと
「ううん。私はこうやって柳下さんと2人でコーヒー飲んでいる方がいいな」
「由紀」

「でも・・・皆さん素敵な女性だから。
柳下さん、ちらっとでも浮気しないか、それだけが心配」

「由紀!」
今度こんな飲み会があっても由紀は誘わないと決めた。


END****




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by ichigo-ichigo205 | 2017-06-12 10:58 | ・横浜ホールディング | Comments(2)

柳下さん

懸賞 2017年 06月 10日 懸賞

「大きなプロジェクトも終わったね~」
「うん。疲れたけど終わってほっとしたわ」

「あ~。残業続きだったから飲み行きた~い」
「行きたいね!」

「どうせならいい男と飲みた~い」
「いい男と飲みたいよね~」

「久しぶりに合コンする?」
「しよう!」
「したい!」
「良いね!」
「いい男、集めようよ!」

「どの課にする?」
「え~どこって選べない~」
「だよね。どこの課にもイイ男いるしね~」

「もうさ?課とか関係なく、選ばない?」
「あ、それ賛成~」
「誰にする?」

「野口さんははずせなぁぁ~い!」
「三浦さんも今、神戸から来てるんだよね!」
「加藤さんといつもの居酒屋以外で飲みたい!」
「やっぱりツートップはそろわなきゃ!山田さんも呼ぶ!」
「だったら楠さんも呼んでほしい!」

「ああ~選べない~!」

「矢野さんに酔ってよろけたフリして抱きつきたい!」
「石島さんの酔った顔が見たい~」
「森川さんも来てくれるかな?」

「もう、みんなみんな呼びたいね~!」
「そしてお持ち帰りされるの!!!」
「きゃぁぁぁ~」

「だれに?」
「だれがいい?」
「誰でも良い~~~~~!」

「じゃぁ、柳下さんにお願いしよう」
「そうだね。柳下さんにお願いすればみんな課が違っても声かけてくれるもんね」
「うん。柳下さんにお願いしよう」
「そうだね。柳下さんに言ってくる!」

「あ。丁度来た!」
「柳下さ~ん」

「柳下さ~ん」
「柳下さん、お願いがあるんです~」
「柳下さ~ん」

「柳下さん!!」


END*****






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by ichigo-ichigo205 | 2017-06-10 12:33 | ・横浜ホールディング | Comments(2)

男の忘年会

懸賞 2016年 12月 31日 懸賞

「オトコだけで忘年会しようぜ」

何を思ったのかいつもの居酒屋の大将が、いいこと思いついた!と言いだした。

「お前たち、男ならだれを呼んでも構わねぇ。でも嫌な奴は呼ぶなよ。酒がまずくなるからな。
めんどくせぇから会費制。女にも言うなよ?『来ちゃった~』とか言う女を断るのめんどくせぇから。それぐらいか?」

自分の言いたいことをその場で決めて、
「幹事は宇野と柳下と清水な」
と俺ら同期を指名た。

それから・・・
女の子には珍しく誰も漏らさず、男の間だけで秘密裏に話は広がって行った。
もちろん嫌な同僚やイヤな上司は知らないままに。

忘年会当日、居酒屋の前には大きく「本日貸し切り」の札がかかった。

「とりあえず来たやつの名前だけ書いとけ」

大雑把な忘年会だな・・・
そう思ったけど、大将が損しなければいいか。
そう言って俺らは入り口近くのテーブルで会費を集めながら名前チェックをすることにした。

まず経管が連れ立ってきた。
この部は忙しいくせに、イベント事にはいつも1番乗りだ。
野口さんと山田さんと楠さんと山崎。
山崎も良い部に入ったもんだ。

その後に来たのは森川兄弟か仲がいいな。

そして広報部のメンバーが来た。
加藤さんにフランスからたまたま来ていた宮本。
そして矢野と今年異動になってきた青木か。
「なに?柳下幹事なの?」
そう柳下は加藤さんにイジられてて。
こいつも広報で良いポジションだよな。

あ、なんで山梨の金子さんと神戸の三浦さんが一緒なんだ?
まったく。どこでどう繋がってるか分かんないな。
あぁ、この二人、同期か!なるほど。

大久保さんと、UKの吉野さん?
この二人も同期か。なるほどね。
意外と同期の横のつながりもウチの会社はいつまでも仲いいな。
「あれ?宇野と清水も幹事なの?へぇ」
大久保さんは笑いながら会費を払った。

石島さんと篠塚さんの同期と一緒に橋本さんも来た!
珍しい!篠塚さんが経理がらみで呼んだのか。
よく来たな。

最後に「俺も参加していいのか?」
笑いながら入ってきたのは新田常務で
山田さんが一瞬だけちょっと嫌な顔をした。

「では常務、乾杯の音頭をお願いします」

大将のその言葉に、常務は立ち上がって。

「『乾杯』とは中国の杯を飲み干せという意味から来ています」

常務のその言葉に、ざわついていた店内がシンとなった。

「日本には古来からの大和言葉で『弥栄』(いやさか)という飲む前の合図があり未来永劫繁栄し続けますように、という意味です」

いつも、常務が乾杯の前に話してくれる小話は思わず皆が聞き入るようなもので。

「今は乾杯という言葉がほとんどで、めったに使われなくなりましたが
横浜ホールディングのメンバーとして、共に未来永劫繁栄し続けましょう。
その願いを込めて今日の合図は弥栄で行きたいと思う」

「弥栄!」
『弥栄!』

その合図で男だけの忘年会が始まった。

☆☆☆

2016年もありがとうございました。
2017年もよろしくお願いいたします。

では皆様、弥栄☆










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by ichigo-ichigo205 | 2016-12-31 04:04 | ・横浜ホールディング | Comments(0)

入江久美・27才

懸賞 2016年 08月 07日 懸賞

学生時代からの彼氏はもう良い意味でも悪い意味でもマンネリで
ドキドキしたい。と同期ののぞみに言ったら
「この前、麻子ちゃんにゲームを送ったらUKで面白いもの見つけたって
お礼として送ってきたものがあるから、あげる」

そういわれて貰ったのは、日本語版の官能小説だった。
UKで売ってる、日本語版の官能小説ねぇ~
と思って読み始めた・・・

「初めてのデートで連れて行ってくれたのはおしゃれなイタリアンで、注文は彼がしてくれた」

ええ~値段が気になっちゃうな。

「お店を出てタクシーに乗った私たちは彼のマンションに行き」

ええ~僕のマンションに来る?って聞かれたのかな?
エッチするって予感はあったわけ?

「人気のなかった部屋は寒く、コートを脱いだ私たちはおもむろに抱き合った」

ええ~冬でしょ?冬なんだよね?ムダ毛の処理って?ちゃんとしてたの?
それともやっぱりデート前から今日はエッチするぞって感じだったの?
初めてのデートでしょう?

「そっと下着にかかった手を押しとめて、ダメ・・・という私に、
やさしく、ダメじゃないだろ、と笑った」

ええ~パンツは?見られてもいいパンツだったの?
上下バラバラの下着じゃなかったの?
その前にブラトップじゃなかったの?
やっぱりエッチする準備万端?

「めくるめく時間を一緒に過ごした後・・・」

ええ~めくるめくってなに?もっと現実的に書いてほしい。

「目が覚めたら朝日が差し込み、隣の彼をやさしく照らしていた」

ええ~お泊りしちゃったの?翌日の洋服は?パンツは?
この子、実家住まいじゃないの~?親へ連絡したの~?

「目を覚ました彼は、私を見るとうれしそうに笑ってキスをした」

ええ~起きたてって口内細菌すごいの知らないの?
キスする前にうがいしたほうがいいと思うけど~!
これは私には無理~!

「布団を胸まで引っ張り上げて、恥ずかしくはにかんだ私に
もうキミの全部を僕は知ってるよ。そう彼は笑った」

このさ~、エッチの後の着替えるときって案外恥ずかしいよね。
はにかんで、なんてかわいい表現じゃないと思うけどなぁ~
ブラどこよ?とか探さないわけ?
探さないってことはきちんと脱いだものを決まったところに置いたの?
まぁ、それはそれでいいけどさぁ~
初めてのエッチの時に洋服たたむほど冷静ってどーなのよね~

こーゆー本って疑問がいっぱいだよね~!

翌日、朝一番でのぞみが
「あ。昨日の本、ドキドキした?」
と、聞いてきた。

「ううん。なんか疲れただけだった」
「へ~・・・?」


END*****
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by ichigo-ichigo205 | 2016-08-07 20:32 | ・横浜ホールディング | Comments(6)

まぁ飲もうぜ

懸賞 2016年 08月 06日 懸賞

横浜のレストランの様子を見に行くから久しぶりに会わないか?
片桐から、昨日の夕方電話が来て
俺と篠塚は二つ返事でOKした。

久しぶりに来た片桐のレストランは
いまだにピアノにはかぎが掛かっている。

「あれって誰も弾いてないの?」
「あれは奏のためのピアノだからな」
「そっか」
「調律はしてる」

そのピアノは他を寄せ付けないオーラで弾き手を選び、主人を待つ王座のように鎮座していた。

「で?今日は何で呼び出したわけ?横手さんは?一緒じゃないのか?」
「今日は実家に帰した。たまにはゆっくりさせないとな。農家は休みがないから」
「へ~」
「なるほどね」

「なんだよ」

「ずいぶん大事にしてるんだな」
そう笑った俺と篠塚を片桐は軽く睨んだ。

「お前たちはどうなんだよ」

「俺は普通だよ」
素知らぬ顔で、ワインを飲む篠塚に俺が笑った。
「よく言うよ。篠塚、永坂さんといると笑顔が優しいじゃん」
「はぁ?」
「・・・・って、うちの部署の子が言ってた」
「・・・・」
「あんなに怖い人でも、彼女には優しい顔するんですね~。って。
俺聞いたとき、笑っちゃったよ」
俺もワインを飲みほした。

「石島だって、この前うちに来た時に一緒に住むって良いなって酔ってこぼしてただろ?
まだ松元さんは越してこないか?」
片桐がにやにやして聞く。

嫌な奴だよ。
酔った時の話は、その場で忘れろ。

そんな同期ならではの笑い話のあと
片桐が、小さい声で言う。
「大事にしたくもなるだろう。俺には響子だけが大事なんだよ」
「そうだな。片桐には横手さんが似合ってるよ」

「俺も、優しい顔にもなるさ。夢が俺のすべてだもん」
「鬼の篠塚にそこまで言わせるなんてすごいね、彼女」

「俺だって、いつも由香里の空気を感じていたい。でも無理強いはしたくない」
「松元さんには松元さんの仕事があるからな」

「ま、飲もうぜ」
「だなぁ」
「そうしよう」

俺たち3人は、それぞれの彼女に心底ほれ込んでる。
それぞれの彼女に出会えたことが何よりの幸せだ。

「乾杯」

俺たちは何度目かの乾杯をした。


END****

「正解のおまけプレゼント」

「あれ?あのテーブル、ウチの会社の子じゃない?」
篠塚の目線を追うと確かにウチの会社の子だ。
「まあちゃんとHGLちゃんだな」
こちらの会話が聞こえたのか、向こうもこっちに目線を合わせた。

俺たち3人は軽く会釈した2人に笑いながら手を振った。

END****
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by ichigo-ichigo205 | 2016-08-06 14:47 | ・横浜ホールディング | Comments(4)

ご馳走様③

懸賞 2016年 05月 21日 懸賞

どうしても直接行かなきゃいけないクライアントとの打ち合わせに
勉強になるから、と山口を同行させた。
相手の都合で、週末にかけての打ち合わせで
丸々土日がつぶれた。

日曜日の夕方の新幹線は、思いのほか混んでいた。

「加藤さん、混んでますね」
「日曜の夕方だからな。遊びから皆都心の家に帰るんだろ」

隣の山口を見れば少しくたびれたスーツで
この土日の忙しさを物語る。

「相手の都合とはいえ、休みをつぶして悪かったな」
「いえ。勉強になりました。可能なら柳下さんもついて来たかったんですよ」

そう言いながら柳下を思い出して笑った。

優衣のように凛とした姿勢で仕事をする綺麗さはまだまだだけど
疲れたスーツを日曜日に着ている山口もなかなかだ。

「金子とは週末にしか会えないのに悪いことしたな」
そう言えば
「でも、私と会えない時はナオさんのところで満足そうですよ」
そう言って笑った。

「相変わらず、妹が大事だからな。イヤじゃないのか?」

恋人よりも優先させると新人の頃の飲み会では良く言ってたっけ。

「ん~。あからさまに私を優先してくれるので」
「へぇ~・・・」

あいつがねぇ。

「金子さんの愛情表現って不器用ですけど割とストレートですよね」
「そうなんだ」

そんなことは知らないけど。

「愛されてるな。って感じさせてくれますよ」
「へぇ」

「私が特別な存在だって感じさせてくれます」
そう恥ずかしそうに笑った。

「ご馳走様」

新幹線に乗る前に買った缶ビールをカンッと合わせたけど
今聞いた話は金子には教えてやらない。

俺は下を向いて小さく笑った。
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by ichigo-ichigo205 | 2016-05-21 06:00 | ・横浜ホールディング | Comments(2)

ご馳走様②

懸賞 2016年 05月 20日 懸賞

会議のために横浜本社にきて
エントランスを抜けたときに秘書課の武田さんに声をかけられた。
真樹のようなかわいらしい感じではないが、彼女も美人だ。

同期の森川の奥さんだということは会社では秘密になっている。

「金子さん、今日の会議の件なんだけど」

一通り、打ち合わせは終わっていて最終的な人数など細かい確認だった。

「わかったわ。そのように手配します」

そう言った武田さんは、俺らから見たら
仕事ができる秘書課の総合職ではピカイチにきれいでカッコいい年上の女性だ。
そんな彼女と入社したての森川が結婚していると聞かされたときは驚いた。

「何か?」

じっと見つめる俺に、きれいな顔で笑った。

「いえ。森川と上手くいってるんですか?」

思わず出た失礼な本音に、武田さんは嫌な顔もせずに
「いきなりなぁに?」
と笑った。

「いえ。失礼しました。大きなお世話でしたね」
「いいのよ。私にツカサはもったいないって言いたいんでしょう?」

逆だ。
彼女みたいな大人の女性に俺たちみたいなガキで満足できるのか。
そう聞きたかったのに。

「ツカサは私の知っているどの男性より私を分かってくれているわ」
「・・・・」
「私もツカサを誰よりも分かっているつもりよ」
「・・・・」

「あなたたちみたいに前途のある若者を私みたいなアラフォーが
縛りつけている、と思われても仕方ないけど・・・」

そんなことは思わなかった。

「私にはツカサしかいないのよ」

そう笑ってウインクした。

「ご馳走様」

そういって俺もウインクを返す。
今聞いた話は森川には教えてやらない。

俺は下を向いて小さく笑った。
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by ichigo-ichigo205 | 2016-05-20 06:00 | ・横浜ホールディング | Comments(0)