カテゴリ:・『先生』( 3 )

懸賞 懸賞

vs妄想

懸賞 2017年 01月 14日 懸賞


年が明けて、塾はお正月の1日だけ休んで
冬休み集中講座に入った。
高校受験まであと1か月強だ。

佐瀬先生も毎日遅くまで忙しそうだ。
バイトの私は受験に関係ない中1を受け持っているので
緊張感はない。

「あ、田島。俺受験終わるまで会えないから」

すれ違った塾の廊下でそんなことを言うけど。
佐瀬先生。ここ塾ですよ。
私たちの関係は塾ではナイショなのに。

「ちゃんとわかってます。中3に全力を注いであげてください」

「悪いな」
そういうと、ポンと肩を叩かれた。

先生は確かに先生なんだけど。
仕事という枠以上に生徒の受験に一生懸命になる。
そんなところが大好き。

「私は妄想で我慢します」
「え・・・」

私の発言に一瞬絶句した後、
空き教室に連れ込まれた。

驚く私の顎を持ち上げて、キスをする。
その手はゆっくりと首筋をなでて耳たぶを優しく愛撫した。
もう片方の腕で私の腰を引き寄せて
先生の高まりを私のお腹にこすりつける。

「これでも妄想のほうがいいか?」

お互いに荒くなった息の中、私の肩に頭を乗せ
そんなことを言う。

「それでも妄想は・・・別格です」

息を整えてそういえば

「こいつ・・・」

笑いながらもう一度軽いキスをした。


END*****
[PR]

by ichigo-ichigo205 | 2017-01-14 10:43 | ・『先生』 | Comments(0)

勝者と敗者

懸賞 2015年 12月 14日 懸賞


田島がサークルで1泊に行くと言いだした。
その日は3連休で塾も休みだったので、前からどこかに行こうと思っていたのだけど
忙しさにかまけて行こうというのを忘れていた。

忘れていた俺も悪いし、田島もたまには大学の仲間と遊ぶのもいいかと思ったけど。
近頃田島の話に男の名前が良く出てくる。

「今度、木下君も一緒に行くんですけどね?」
「あぁ」
「木下君が二人で一緒の車で行こうっていうんです」
「あぁ」
「・・・・ちょっと先生!聞いてます?」
「悪い。この小テストの採点だけ終わらせる」
「・・・・分かりました」

シュッシュッと水性マジックの○を付ける音だけが部屋に響いた。

「田島さぁ」
「!!なんでしょう?」

嬉しそうに返事するけど・・・

「その木下君との話、俺にやきもち妬かせたい訳?」
「っっ!!」

「違います!」
「あっそ。それならいいけど。俺学生の男なんかにやきもち妬かないよ」
「・・・」
「もし、田島が本当にその男の方が良いなら、学生同士の方が付き合うにはいいと思うし」
「・・・」
「でも木下君と二人で車に乗るなら気をつけろよ」
「!!!何を気を付けるんですか!やきもち妬かないんでしょう!」

そこで○付けをしていた手を止めて田島と向き合った。

「田島、本気でその男と二人で車に乗る気?」
「だったら?」

無言で見つめ合った。

「ふ~ん。じゃぁ俺が塾の帰りに莉奈センセを車に乗せてあげてもいいってことだな?」

莉奈先生は明らかに俺に色目を使ってる。
塾では田島と俺の関係は内緒だから俺はフリーな訳だ。

「・・・だめ」
「なんでだよ?田島は男と二人で乗るのに俺は何でだめなんだよ?」
「莉奈先生、絶対佐瀬先生の事・・・好きだもん」
「じゃぁ、木下君は田島の事好きじゃないのか?」
「・・・・・」

「子供っぽいやきもち妬かせようとすんな」
「・・・・」
「俺にやられて嫌なことは冗談でも言うな」
「だって・・・」
「あ?」

「佐瀬先生は大人だから。ヤキモチとか妬いてくれないですし。
莉奈先生はいつもわざとらしく一緒にいますし」
「それから?」
「・・・・それから、本当は連休も一緒に過ごしたいのに。
一緒に過ごそうって言ってくれないし」

「ごめん。昨日の模試、中3にとって大事だったからちょっと忙しくて
田島の事おざなりにした」
「はい・・・」

「次の次の連休は一緒にどこかへ出かけよう」
「次の連休は?」
「だから、そのサークルのお泊りに行くんだろ?木下君と」
「意地悪・・・」

「じゃぁ、何?田島はサークルのお泊りより、俺と一緒にいたい?」
「・・・・」
「田島がそう言ったら、旅行に連れて行ってやる」
「ほんと?」
「あぁ」
「一緒にいたいです!佐瀬先生と一緒にいたい!」
「いい子だ」

俺らは抱き合って、お互いの顔が見えないところで
お互いに笑った。

勝ったのはどっちだろう?
まぁ・・・いいか。


END****
[PR]

by ichigo-ichigo205 | 2015-12-14 14:39 | ・『先生』 | Comments(0)

『妄想』

懸賞 2014年 07月 05日 懸賞

「田島、夏休みどっかに行くか。っつっても
夏期講習がびっちりだからな。1泊ぐらいになっちゃうけど」

夏期講習のスケジュール表を見ながら佐瀬先生は頭を掻きながらそう言った。
中3を受け持っている佐瀬先生は夏休みはないのと同じだ。

「田島は夏期講習のどれを受け持つって?」
「私は中1のⅠ期とⅡ期だけです。後半のⅢ期とお盆の集中講座は受け持ちません」
バイトの私はお盆前に終わる予定だ。

「え?後半は来ないの?」
「ハイ」
「お前、長い夏休み何してんだよ?」

先生は訝しげに聞いた。
「サークルの合宿もありますし」
「はぁ?俺が夏休みもなく働いてんのに田島は合宿かぁ?」
「まぁ。私はバイトですから」
「ちっ」

実際に付き合ってみると、先生はいつも中学生と接しているからか
ものすごくお子ちゃまに見える時がある。

「受験生は夏が勝負ですから!5年前に佐瀬先生がよく言ってましたよね」
「たまには他人の受験のことなんか忘れて田島とイチャイチャしてぇ~」
「ふふふ」
「それよりさ、お前二人の時ぐらい『先生』やめない?
いつまで『先生』って呼ぶつもり?」

「え?嫌ですか?」
「イヤってわけじゃないけど・・・・」
「私、夜にひとりで妄想するのに『先生』って呼ぶと余計に萌えるんですよね。
だから普段から『先生』って呼びたいんですけど」
「は?」
「なんか禁断みたいじゃないですか?」
「あの・・・田島?」
「なんでしょう?」
「俺、未だに田島のオナペットなの?」
「え?嫌ですか?」
「え・・・あ~。。。ほかのやつを想像して、も嫌だけどさ・・・」
「じゃぁいいじゃないですか」

「お前、俺とのセックスで満足してねぇの?」

先生は恐る恐る聞いてきた。

「満足ですよ?」
「だったら・・・・」

「妄想って、別格ですから♪」

先生はそれ以上何も言わなかった。


END*****
[PR]

by ichigo-ichigo205 | 2014-07-05 21:40 | ・『先生』 | Comments(0)