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いちごの妄想小説

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サイドストーリー

カテゴリ:・9歳差のジレンマ( 4 )

「うわ~。晴菜ちゃんがお酒が飲める年になったなんてなんか感激」

高校時代からの友人で教師をしている雄二と飲みに行くのに
晴菜が一緒に行きたいと付いてきた。

この二人は何かと仲が良い。

「雄二君、変なの。私だってもう21だよ」
酒の入ったコップを持ってクスクス笑う晴菜に少し嫌な気分になる。

「俺たちが30だもんなぁ~・・・でも30と言えば男は1番いい年頃だぜ?晴菜ちゃん純の事、心配だろ?」
「え?」
「コイツ、意外とモテるからな」
「!!そうなの!心配!」
「分かる分かる。高校も大学も、なんでか必ず女がいる奴っているよな」
「え?純にぃ、モテてた?」
「そりゃぁ、もう」
「そっか~・・・」

何いってんだ。

「でもコイツ、ロリコンだから。安心しな」
「え!」
「高校時代から絶対小学生だった晴菜ちゃんの事好きだよ」
「え!ほんと?」

「うん。彼女より晴菜ちゃん優先だったもん。
よくそれで彼女に怒られてた♪」
「純にぃ、ほんと~?」

彼女より晴菜が優先だったけど、ロリコンという訳じゃないぞ!

「あ。でも、私大学生になったから純にぃの枠から外れちゃうのかな?」
「ん~?どれどれ?」

と、雄二は身体を反らして晴菜の全身を眺めた。

「だな~。もうロリコンが好きな身体とは言えないな~・・・」
「やっぱり?」

おいおい・・・・

「そっか。私、大人になったから純にぃにフラれちゃうのね」
「そうしたら雄二くんの所へ飛び込んでおいで!しっかり受け止めて慰めてあげるからね」

そういって晴菜に向かって雄二が両手を広げた。

「おい!いい加減にしろよ!
俺はロリコンじゃない!晴菜が好きなんだ!
ちっちゃい晴菜も、大学生の晴菜も大好きだ!
これからOLになる晴菜も、俺の奥さんになる晴菜も全部全部大好きだ!」

力説した俺がふと気が付くと二人は一瞬ポカンとして
次の瞬間に笑いだした。

「でた!久しぶりに聞いた。純も変わってねーな」
「でしょ?ずっとこーやって過保護なの。親より過保護なのよ」
「晴菜は俺が育てた!とか思ってるんじゃねーの?」
「あっはっはっは。確かに純にぃに育てられたかも!じゃぁパパじゃん!」

「パパだな!パパ!」
「純パパ~♪」

「・・・・・お前達さ?3人で飲むの良いけど。俺を肴にして楽しい?」
「「うん!楽しい!」」

「あっそ・・・」

まぁ、いいか。
晴菜が笑ってればそれで良し、だ。


END******
by ichigo-ichigo205 | 2015-10-01 16:03 | ・9歳差のジレンマ | Comments(0)
「んで?晴菜に何の用?」

「あ。デートに誘ってました」

「ふ~ん」

「晴菜。こいつに彼氏がいるって言ってねーの?」

亮ちゃん、白衣で大声で話すのやめてほしい・・・
ほ~ら!
亮ちゃんファンのおでましだよ!

少しずつ集まってきた女の子に
気を良くしたのか亮ちゃんは吉村君をさらに睨みつけた。

そんなにカッコつけなくたって亮ちゃんはもてるから・・・

亮ちゃんはすべて計算ずくだ。
女の子に対してだけね・・・

「キミの大学は?」

キミ・・・・
周りに女の子がいなかったら
「あんた」
とか
「お前」
って、言ってそう・・・

「T大ですが?」

多少の自慢が含まれている
言い方に、ちょっとカチンときたよ!

まったく男ってやつは!

そんなに大学名が大事かね?

「ふ~ん。オレも♪」
「え・・・」
「んじゃ、出身校は?」
「・・・・」
「出身高校は?」

1回目の質問で答えなかった吉村くんに
亮ちゃんはさらに畳み掛けるように同じ質問を繰り返した。

「K校です・・・」

「へ~~~~~~K校ね。
K校からT大かぁ~。
よっぽどがんばったんだ?」

クスクス笑う亮ちゃん・・・
怖いよ。あんた・・・

直接言わないだけであって
「よくK校レベルのヤツがT大受かったね?」
って馬鹿にしてるんだよね?

こわっ!!!

「あなたは?」

亮ちゃんのクスクス笑いに
ムッとした吉村君が言い返した。

「A校ですが?なにか?」

うっわぁぁぁぁ~~~~~
いやみMAX!!!

年下相手に敬語でいやみを言ってるよ!

意地悪な亮ちゃん~!!!!

私は半分呆れて半分うんざりしてため息をついた。

「K校なら、S女の「合コンの女王」は聞いたことある?」

「はい。かなりの合コンをやるくせに彼氏は作らないって・・・」

私、そんなに有名だった?

確かに、純にぃに無理やり機種変させられた携帯には
100以上の男の子のメアドのメモリが入っていたけど・・・

「その女王が晴菜だっていうのは?知ってた?」

「え!!!!」

亮ちゃん、余計なことはそれ以上言わないで・・・

「その晴菜が合コンをすっぱりやめるほどの男が、晴菜の彼氏だよ
俺も。敵わない」
「そうなんだ・・・」

亮ちゃんはそんな吉村君に苦笑いをして返す。
その顔は意地悪な顔じゃなくて切ない顔だった。

・・・・・・亮ちゃん?

「じゃぁ、今度僕と合コンしようよ!」

吉村君は空気を読まずに合コンをする話を持ち出した。

「はぁ?」
私はまた冷たく言い放った。
「お前。俺の話、聞いてた?晴菜はもう合コンしねーの」
明らかにムッとしている亮ちゃんは私も相手にしたくない・・・

「でも、デートは無理だよね?だから大勢の飲み会だったらいいかな?って。
俺・・・高校時代勉強ばっかりしてて・・・
晴菜ちゃんほどかわいい子を見たことなくてさ」

はぁ・・・・
「女の子を好きになったのも初めてなんだ。
だから、簡単にはあきらめないよ」

にっこり笑って恐ろしいことをいう奴がここにも一人・・・・
純にぃが単純でかわいく思えるよ・・・

「あなた・・」

吉村君は亮ちゃんに向かって言葉を発した。

「亮だよ・・・・」

「亮さんも僕と同じ?あきらめられないの?」

「─────・・・・・!!!」

ん?何が亮ちゃんと吉村君が同じなの?大学???

「とにかく、晴菜ちゃん。あきらめないからね。またくるよ!」

吉村君は捨て台詞を吐いて風のように去っていった・・・・


「晴菜・・・・お前、魔性の女だな・・・・」

亮ちゃんは遠くに去っていく吉村君をみながらにやりと笑った。


******

「で?何が魔性だって?」
コロッケが冷めるから早めに言ってね。

「ん~。私もよくわからない」
「何だ?」
どうせ、女の子同士で雑誌でも見てて話に出たんだろう?
そう思っていると晴菜は着替え終わった俺の腕にしがみついてきた。

「ご飯食べに行こ。。。。純」

「!!!!!」

エッチのときにしか俺の名前を呼び捨てにしないのにいきなり「純」って呼ばれると
なぜか恥ずかしくなる。

「純にぃ。顔まっか♪」
「うるせ・・・」


晴菜ちゃん。キミは俺にとって魔性の女だよ。


俺はそっと晴菜に、ただいまのキスをした。


END******
by ichigo-ichigo205 | 2013-10-22 15:31 | ・9歳差のジレンマ | Comments(0)

「晴菜ちゃん~!!!」

大声で呼ばないでよ・・・
S大は女子大なんですからね・・・

T大の男の子が私を呼んだ。
わざわざ学校まで来て。
T大は暇なのか?


「ねぇ。晴菜ちゃんってば!」

うるさいな。
私は平気で無視する。

「デートしない?この後約束ある?」

「ないけど、あなたとデートする時間はない」

「はっきり言うね~」

冷たく言い返したのに
吉村くんはニヤニヤと笑っていた。

「冷たくしたのに笑ってるなんて
吉村君、Mなの?」

あきれた口調で言う私に

「無視されるよりいいだろ?」

と、今度は飛び切りの笑顔で微笑んだ

純にぃが好きだからそんな笑顔にグラリとなんて
微塵もしないけど・・・

しないけど・・・

でも、正直かっこいいと思ったその笑顔に
見ほれてると

「惚れた?」

と、さっきのいやなニヤニヤ顔で見返してきた。

「なっっ!」

言い返そうとしたときに
「晴菜!」と遠くから声がした。

「亮ちゃん!!!」

大学院を卒業した亮ちゃんは
大きな会社の研究チームに引き抜かれ
そのまま、学生の延長で
研究を続けていた。

亮ちゃんは根っからの
女の子好きで
社会人になっても
私に言わせればチャラチャラしてる。

「どうしたの~?」

「S女の研究室に必要なモノがあって取りに来た」

亮ちゃんは白衣を上手に着こなして
めがねをかけてかっこよく決めていた。

この白衣・・・
わざとでしょ?

着てくる必要ないじゃん?
研究室に脱いで来ればいいじゃん?

女子大生、狙ってるでしょ?
理系の男、アピール?

と、亮ちゃんの耳元でつぶやいてやった。

亮ちゃんは「あたり。黙っとけ」と
私の髪をくしゃりと触った。

もう~!

そんなかっこつけの亮ちゃんも
大好きで思わず私は亮ちゃんの腕にぶら下がる。

亮ちゃんは私を妹としてみているから
本当に優しい目で私を見てくれる。

「晴菜ちゃんってツンデレなんだ?」

といった吉村君に亮ちゃんは初めて目を向けて

「晴菜、だれ?こいつ?」

と吉村君を一蹴した。

「吉村です」
吉村くんは、私が紹介する前に自分で名乗った。

「ふ~ん。晴菜に何の用?」

と、そんな吉村君に亮ちゃんは冷たく言い放った。

亮ちゃんは女の子好きですごく甘くてやさしいけど
本当に冷たく言うときがある。

私にはないけど・・・・

そこが純にぃとは決定的に違うところ。
純にぃは誰にでもやさしい。
時には、それが残酷にもなるけどね・・・
by ichigo-ichigo205 | 2013-10-07 10:28 | ・9歳差のジレンマ | Comments(0)
「純にぃ。私、魔性の女って呼ばれてる・・・」

はぁ?

幼馴染の9歳下の晴菜と付き合って2年。
大学生になった晴菜は相変わらずかわいいけど
相変わらず何を言っているのかよくわからないときが
おにーさんには、ある・・・・

晴菜は相変わらず、俺を「純にぃ」と呼ぶ。
エッチのとき以外は・・・

「どこが魔性だよ?
不思議ちゃんの間違いだろ?」

「何かいった?」

ぎろりと睨まれた目は確かに魔性だ・・・

ただし、怖っっ!って感じの
魔女的な・・・?

「んで?どこが魔性だって?」

頼むから話は手短にな?


今、仕事は新しいプロジェクトがスタートしてすごく忙しい。

それに比べて
大学生になって
合コンの女王の名を返上した晴菜は
暇そうだった。

オレは連日、残業続きで疲れていた体を
今日こそは休めようと
定時で無理やり仕事を切り上げ
飲み会の誘いも断って
帰ってきた。

正確には
晴菜の家にお邪魔しに来た。

「ただいま~」と帰ったオレに
晴菜のおばさんは「お帰り」といい

「今日は純くんの好きなコロッケよ!」

「うわ!マジで?飲み会断って来て良かった~。着替えてきます」

「晴菜も呼んで来て」

という
親子のような会話をし

手を洗った後晴菜の部屋に着替えに来たのに・・・

お帰り。の、前に

「魔性の女宣言」

かよ!!!!


「晴菜。魔性は後じゃだめ?
ご飯出来たって」

「魔性が後回しの訳ないでしょ!」

「晴菜ちゃん・・・コロッケ・・・」


週に2~3日は晴菜の家にお邪魔して
こんな風に夕飯をご馳走になってる。

オレの親は子供は男が二人だから
一人ぐらい帰ってこなくても
気にしないらしい。

ま、居るのは隣ってわかってるから
なおさら何もいわない。

晴菜のおばさんは

「晴菜の猛アタックがやっと効いたのね」

といい

おじさんは、一人っ子の晴菜に甘くて

「どこの誰だか分からないやつと
デートするより純くんのほうがいい」

と、晩酌に誘ってくれる。


たぶん・・・・
世の中の男がうらやましがるほどに
好きなオンナの家族とうまく言ってると思う。


そして、今回も
知らないのはオレだけだった────
by ichigo-ichigo205 | 2013-10-01 12:11 | ・9歳差のジレンマ | Comments(0)