カテゴリ:・セカンドラブ( 7 )

懸賞 懸賞

ワイングラス

懸賞 2018年 01月 17日 懸賞

「少し飲むか?」

と出されたワイングラスはペアのもので。
私が使っていいのか一瞬迷った。

このグラスは、ラブラブな主任と私を知ってる。

私はこの人と一体どんな5年間を過ごしてきたのか。

私の適量を知っているかのように
グラスに半分だけ注いだ赤ワインは
私の好きな味だった。

「主任・・・」
「ん?」

食器棚の、出しやすい場所にしまわれていたペアのワイングラスは
飾りではなくていつも二人がそれで飲んでいた証拠の様で
私たちは記憶をなくす前に、どれだけ仲が良かったのか。

「あの、私たちどんなふうに付き合いだしたんですか?」
「え?」
「聞けば少しでも思い出せるかな、と思って」
「それは・・・」
「・・・・」

「それは秘密だ」
「え・・・」

「確かに、池田はしおりだけど、その記憶がない以上『池田』だ」
「・・・」
「付き合いだしたきっかけとか、俺たちがどんな夫婦生活を送って来たかとか
それは俺と『しおり』の二人だけの大切な思い出なんだ」
「・・・」

「記憶が戻る手助けを拒んでいるんじゃないよ」
「はい・・・」
「ふたりの思い出はふたりだけで大事にしたいんだ」
「はい」
「例え『池田』でも話せないな」

少し困ったような、少し自慢するような・・・
そんな顔で、奥さんの『しおり』との時間を秘密だという山本主任。

「主任・・・私」
「ん?」
「今は、思い出せないけど。嬉しかったことも、きっと喧嘩したことも。
今は思い出せないけど」
「うん」

「『今の』私がヤキモチを妬いちゃうぐらい、ふたりは仲がいいんですね」
「あ・・・ぁ」

「主任と結婚出来て、幸せです」

「―――そう、言ってくれて嬉しいよ。ありが、とう」

主任は会社の顔とは全く違う顔で
悲しそうな嬉しそうな顔で、泣きそうだった。

私を抱き寄せようとした手が空中で止まった。

「私、記憶が戻っても今惚気ていた主任を忘れません」
「あぁ」
「私を愛してくれてありがとうございます」

その記憶がないことだけが悔しかった。

私は空気を変えるために食器を持って立ち上がった。

「主任、片づけている間にお風呂入ってきてくださいね」


END*****



[PR]

by ichigo-ichigo205 | 2018-01-17 13:16 | ・セカンドラブ | Comments(0)

ファーストラブ②

懸賞 2017年 08月 17日 懸賞

それでも、お互いにたくさんほかの案件を抱えていて
帰りが同じ時間になることはそんなに多くなかったし
まして朝昼の主任のご飯事情は全く変わっていないだろうから
いまだに適当に済ませていると思う。

面倒な資料は「俺がやる」と翌日には出来上がっていた。
一緒にご飯を食べに行っても、ほとんどお酒を飲まない主任は
家に帰った後に仕事をしているんだと思う。

村上物産のプレゼンを無事に終え、結果は上々で、翌日には契約も済ませた。

契約の時間が読めなかった私たちは、会社にはNRと報告していた。

契約が思ったより早く終わって村上物産を出た私たちは
「今日ぐらいはそのまま帰ろう」
と、駅までの道を歩き出した。

「夕陽を見たのなんか数年ぶりです」

この時間に外を歩いていても、夕陽を見る余裕なんかなかったし
社内にいたら、視線は常にパソコンの画面だった。

少し立ち止まってビルの合間の夕日を眺めた後
主任のほうをふと見たら
主任は片膝をついて、大きく息を吐きだしていた。


「主任!!!」

「大きな声を出すな。大丈夫だ」

そう言いながら立ち上がった主任は私の肩に手を置いて
小さく息を吐きだした。

少し、その身体がゆらりとしたときに、私は迷わずタクシーを止めて
「大船記念病院まで」
主任に有無を言わせずに運転手にそう告げる。

「病院?平気だぞ」
「平気じゃありません。丁度直帰ですし。文句は言わせません」

プレゼンまでの準備の期間を思い出してぞっとする。
私はどれぐらい仕事をしただろう。
他の案件もあって、このプレゼンに全力投球は出来なかった。

その分、主任に負担が回っていたはずだ。

主任だって村上物産だけじゃないのに。

自分の作った資料の割合を計算する。
そして主任の作った資料の多さに涙が出そうになった。

何が・・・
勉強になる、よ。
何が、盗めることは盗む、よ。

大半がおんぶにだっこのプレゼンだった。

「すみません・・・でした。私が至らないばっかりに
主任が無理をしすぎたんですね」

思わずポロリと流した涙とその言葉に主任が笑う。

「何言ってんだ。池田がいなかったら村上はとれてなかったよ」

そう言ってくれたけど、行った病院では医者にはっきりと働きすぎだと注意された。

点滴だけで帰宅を許されて、病院を出たところで
「今日はありがとう。久しぶりに土日はゆっくり休め」
それでも私を気遣う主任に

「何言ってるんですか?一緒に家まで行きますよ」
初めて私は強気に言い返した。

「平気だって。俺だって明日と明後日はゆっくり休むよ」
「信じられません」

上司に向かって結構な物言いだけど私は引かなかった。

「家までついていきます」
「え・・・」
「土日は、私がきちんと食事管理します!」
「いや、それはいい」
「何でですか!」
「・・・」

「何でですか!」
「ちょっと待て。池田落ち着いて」
「落ち着いています!」

「よく考えろ」
「・・・・」
「良いか?俺の体調が悪くても、池田に何の責任もない。
俺の不注意だ。俺の管理不足だ。分かるな?」
「・・・・」

「そして俺は一人暮らしだ。分かるか?」
「分かってますよ!だから行くって言ってるんです」
「分かってないだろ・・・」
「分かってますよ」

「だからさ!好きな女が家に来たら黙って帰せないだろ、って言ってるんだよ」

「え・・・」

「あーもう。悪い。こんな風に言うつもりじゃなかった。忘れて。
元気になったらきちんとデートに誘ってきちんと言うから・・・」
「・・・・忘れられません」

週に何回かご飯を食べて。
一緒にご飯を食べていない食事がすごく気になるのが初めだった。

朝起きたら、主任の朝ごはんが気になって
お昼はお昼で気になる。
一緒にご飯を食べる日はホッとする。

私の1日は主任のご飯の心配が大部分を占めて行った。

嫌いな相手のご飯事情なんかいくら上司でも心配するわけもなく。

さっきは主任が入院したらどうしようと怖くなった。

一緒に仕事をしている間は気にしないようにしていたけど
病院に行くタクシーの中で気が付いた。

私、主任のこと好きなんだ―――


「だからな、池田、聞いてるか?」
「ねぇ。主任。仕事以外ではしおりって呼んでください」

一瞬、主任が息をのんだ。
主任の顔つきが変わる。

「・・・しおりって呼んだら、もう池田を離せなくなるよ」

私をじっと見つめてその視線にすべてが込められていた。

「離さないで・・・」

その言葉を言い終わらないうちに、私の主任の腕の中にいた。

「しおり」

優しく優しく呼ぶその声は、上司じゃなくて愛しいオトコの声。

私の名前を愛しく、優しく、そして強く呼ぶ。

ぎゅっと抱かれたその腕の中で
この人に守られて、この人を守っていきたいと強く思った。

「帰ろうか」

その言葉が私たちの始まりになった。


END****


[PR]

by ichigo-ichigo205 | 2017-08-17 05:00 | ・セカンドラブ | Comments(8)

ファーストラブ①

懸賞 2017年 08月 15日 懸賞

村上物産の大きなプレゼンを山本主任と二人で担当することになった。
山本主任は、うちの部でものすごく仕事が出来る人で・・・
クールな人だ。

受付の美咲なんかは
「私、顔のいい男は嫌いだけど山本主任のクールさは好き」
なんて言って
外回りから帰って来た時の笑顔はほかの人と違う気がする。

総務の真子は
「山本主任の仕事への厳しさは総務でも有名だよ。
でもそこがかっこいいよね!」
と言って、書類を持って来る時にほかの人より優しい気がする。

2人とも私が山本主任とチームを組むことを
心から喜んでくれて、羨ましがった。

私は、と言えば確かに山本主任はかっこいいし、イケメンだなぁ~とは思うけど
それ以上に仕事に対する姿勢が好きで
何事にも動じない、そのクールさを尊敬してた。

経管の山崎は、同じ部で仕事のできる先輩をたくさん見ているはずなのに
山本主任のすごさに感動してた。

そんなすごい人と一緒に仕事が出来て本当にラッキー!

プレゼンの準備も何もかも。
盗めるものは全部盗む!

そう決めて、私も必死に仕事をした。

「池田。まだ残っているのか」
「主任」

別の案件で外出していた主任が9時を過ぎたころ帰社して。
この時間なら直帰の人も多いのに。

「帰らなかったんですか?」

ホワイドボードには、直帰の印の「NR」の文字が書いてあるのに・・・

「池田が残ってそうで戻ってきた」

そんなことをさらりと言う。

「でも直帰のはずだからな。仕事はしないぞ」
ニヤッと笑いながら、私の机に来てパソコンの中を覗き込んだ。

「へぇ・・・よくここまで進んだな」

主任は自分の仕事だって手一杯のはずなのに
私の仕事の進行具合まで的確に判断していた。

「今日はほかの案件の書類もあっただろうに、頑張ったな」

そう言って肩をポンと叩いた。

「でも、ここで今日は終わりだ」

それは有無を言わせないきっぱりとした物言いで。

「支度しろ。ご飯食べに行くぞ」

主任はカバンから書類を出して、カギのかかる机にしまう。

「でも、キリのいいところまで」
あと少し。
そう言い訳をしそうになる私の言葉を遮って
「池田が今ご飯を食べに行かないなら、俺帰るけど?」

一緒に仕事をするようになって気が付いたのだけど。
主任はきちんと3食を食べないことが多い。

きっとこのまま帰れば、主任は適当に夕飯を済ませて仕事の続きをするんだろう。

「ずるいです・・・」

ご飯をきちんと食べない主任に注意をしたら
「じゃぁ、池田が一緒に食べるなら」
と笑いながらメガネを直した。

「早くしろよ」
私のほうを軽く見て、主任は先に部屋を出ていく。

私は急いで作りかけの書類を保存してパソコンの電源を切る。
机の上を簡単に片づけてバッグを手に持った。

「たまには私におごらせてください」
部の部屋の電気を消して、エレベーターホールで主任に追いついた。

あれから度々、一緒に食べるご飯はいつも山本主任がおごってくれて

「部下は黙って奢られてろ」
笑いながら言う答えはいつも一緒だ。

「でも・・・」
「俺は池田が一緒じゃないと適当に済ませるから。
俺の健康管理だと思って付き合ってよ」

一緒に食事をするたびに、仕事の話をする。
普段の仕事では分からない細かいところや注意点など
勉強になることは多い。

回を重ねるごとに、プライベートの話もするようになって
仕事帰りの食事は頻繁になった。


[PR]

by ichigo-ichigo205 | 2017-08-15 05:00 | ・セカンドラブ | Comments(0)

日常

懸賞 2017年 07月 13日 懸賞

梅雨が明けて、毎日暑い日が続いてる。
ベランダのハーブも元気に育ってる。
日曜日の朝早くに、暑くなる前にベランダに出てハーブに水をあげていたら
祐一くんが起きて来て
「ベランダでこんなのやってたんだ」
と、パジャマで少し寝ぐせの付いた髪のまま窓に寄り掛かっていた。
「夕飯にたまに入ってるよ」
「食べ物?」
「ハーブだよ」
バジルの葉を1枚摘んで、祐一くんの鼻に近付ける。
「うん。覚えのある匂いだ」
食に無頓着な祐一くんに覚えてもらっていたなんて嬉しい。

「朝ごはんにしようか」

祐一くんは会社のパリッとした雰囲気からは想像もつかない
だらしのない恰好で、パジャマのままテーブルに着いた。

朝ごはんを作って出すと美味しそうに食べてくれる。
幸せだな、と思う。

「何?」

じっと見つめる私に祐一くんが笑った。

「フツーの日常が幸せだな、と思って」
「そうだな」

口には出さなくても、二人とも私が記憶をなくしていた
あの数日の事を思い出していた。

「ね・・・」
「ん?」

「あの時・・・」
「うん」

「何が1番イヤだった?」
「イヤ?」

「うん。数年前の自分に戻った私との生活で
何が1番不便と言うか、いやだった?」

私の問いに祐一くんはお箸を置いて、私をじっと見つめた。

「抱きしめられない事とか、旧姓で呼んでいたこととか・・・色々あるけど」
「うん」
「言葉・・・かな」
「言葉?」

「そう。しおりは俺に対して上司としての記憶しかないから敬語だった」
「あ・・・」

「実際の距離よりも、距離を感じたよ」

真面目にそう言った後、私の泣きそうな顔を見てふっと笑った。

「だから、今が余計幸せに感じる」
「・・・私も」
凄く幸せ。祐一くん、愛してる・・・

「しおり、愛してるよ」
「あ~!今私が言おうとしたのに!」

「じゃぁ、言って」
祐一くんは幸せそうにクスクス笑った。

「祐一くん、愛してるよ」

私たちは椅子から立ち上がって、テーブルの真ん中でキスをした。


END***





[PR]

by ichigo-ichigo205 | 2017-07-13 14:08 | ・セカンドラブ | Comments(2)

離さない

懸賞 2017年 04月 13日 懸賞

愛してるって言葉は、永遠じゃない。

毎日毎日、挨拶のように愛してると言われ
俺も愛してると応えてきた。

俺のために仕事をやめて、俺のために毎日を送っているしおりは
この上なく大事な人で、愛してるなんてありきたりの言葉じゃ表しきれない。

それでもそれ以上の言葉が見つからなくて
愛してると言われて嬉しくなって
愛してると心から伝えてきた。

でも、言葉は形のないもので
口から発してお互いの耳に入った途端、泡のように消える。
その儚さを求めて人は心を伝えあう。

どんなにどんなに伝えあっても、その言葉は形には残らなくて
自分の心にそっと大事にしまいこむ。

しおりが記憶をなくして
俺の数々の『愛してる』をしまった心の引出しに鍵を閉め
俺に、その素敵な言葉を言ってくれなくなった。

愛してるって言葉は、永遠だと思っていた―――

言ってくれたその言葉は、いつでも鮮やかに心から引き出せると思っていた。

でも、もう、しおりの口から新しい『愛してる』を聞かなくなってどれぐらい経ったのか。
もちろん、今までの『愛してる』が色あせることはないけれど
それでも新しい『愛してる』を欲しがる俺がいる。

毎日隣で眠るしおりをそっとそっと抱きしめる。

そして―――
そっと・・・そっと
しおりのひたいにキスをする。

「おやすみ。しおり」

それだけ言って
俺から離れないように、離さないようにそっとそっと抱きしめる。

その名前さえ、呼べなくなる日が来るなんて
思いもしなかった。

『愛してるよ』

心でそう呟いて、今日も2人は同じベッドで・・・眠りに落ちる。



[PR]

by ichigo-ichigo205 | 2017-04-13 15:07 | ・セカンドラブ | Comments(0)

真面目に

懸賞 2017年 02月 24日 懸賞

企画部で長期間扱っていた大きな企画がやっと企画の手を離れて
広報と営業に渡った。
これから俺はその案件のサポートはするが、責任者ではなくなる。

「一段落ってトコか」

企画・広報・営業の合同会議の後、肩の荷が下りたと思っていたところで
同期の矢野が声をかけてきた。

「山本」
あの企画はこれから矢野主体で進んで行くことになる。
「あれ、よくあそこまでデッカクしたな」
「俺のここ数年の残業が全て詰まってるから。大事にしろよ」
「ああ。それより奥さん、具合が悪いんだって?」

まったく。どこから聞きつけてきたんだか。
「もう治った。ほんと・・・良かったよ」
「山本、明日から1週間休むのに関係あるのか?」
「どっから聞いた?」
「この仕事。次の責任者俺ね。前任者が1週間出社しないって『仕事上』聞いたの」
そう言ってニヤッと笑った後、周囲を見回して小声で言う。
「奥さんの具合が悪いのかと思った」
「いや・・・」

俺が休むのがそんなに珍しいか?

「2人で旅行にでも行こうと思って」
「は?1週間も?夏休みでもないのに?」
「悪いか?」
「悪かないけど・・・珍しいなと思って」

矢野は少し困惑して話を続けた。
「本当に奥さんが具合悪い訳じゃないんだな?」
「なに?しおりが気になるのかよ?」
少しムッとして答えれば
「あ?違うだろ。同期だから心配してんだよ。同期の奥さんをな!俺にも可愛い奥さんがいるわ!」
「あぁ・・フランスの長谷川女史の妹だったよな?」
「そう・・・」

「なに?女史みたいにキリッとしたタイプ?」
「真逆。だから名字で気がつかなかった・・・」
「へぇ~・・・」
「俺の話はいいんだよ!めったに休まないお前が有給取るって言うからビックリしただけ」

「この案件が広報と営業に移ったらキリもいいしな」
「そっか。たまにはゆっくりして来いよ。どこに行くんだ?海外?」
「ああ。新婚旅行で行った同じルートを3年ぶりに行こうと思って?」
「はぁ?」
「3年前、しおりと愛を誓った教会とかさ。行こうって話になって」
「・・・・」
「子どもが出来る前の二人きりの時間の思い出にな」
「・・・・えっと」
「なに?」

「真面目な顔して、真面目に惚気ないでくれる?」
「あ?良いだろ。奥さんなんだから」
「いや、良いけど・・・真面目に惚気られると・・・」

そう言ったあと、2人で笑いあった。

同期・・・か。


END*****




[PR]

by ichigo-ichigo205 | 2017-02-24 15:10 | ・セカンドラブ | Comments(0)

出来るオトコ

懸賞 2017年 01月 18日 懸賞


村上物産のプレゼンをどうしても成功させなきゃいけない。

初めて任された大きな案件に、必死になっていた。

「おい、池田」

経管の山崎くんが先日頼んだ資料をもって企画部まで来てくれた。

「ありがとう。内線くれればとりに行ったのに」
「いや。これぐらいいよ」
そう言ってから急に小声になって
「山本主任を見に来た」
なんていう。

「主任?」
「ああ、この前も大きな契約まとめただろう?」

誰よりも仕事熱心な山本主任は、そのカッコいい外見からは
想像できない程、仕事一筋だ。
冷たいフレームのメガネの奥から、厳しい目で見つめられたら
絶対ミスなんかしたくないと思う。

「経管でも話題になってるよ。凄いってさ」
「うん。凄いよね」

村上物産はそんな山本主任と一緒に仕事をしている。
仕事を盗むチャンスだ。ラッキー。

「この村上物産、山本主任と合同なんだろ?」
「そうなの!」
「池田も頑張ってるよな」
「山崎くんほどじゃないけどね」

私の言った言葉に照れ笑いして
「山本主任見れたから帰るわ。うちの先輩たちうるせーし」
山崎くんも上司に恵まれてる。
同期会では自慢ばっかりだ。

「おい!池田!」
「はい!」

私は目の端で山崎くんと笑いあって
呼ばれた山本主任のもとに急いだ。


END*****





[PR]

by ichigo-ichigo205 | 2017-01-18 16:10 | ・セカンドラブ | Comments(0)